機関車珈琲焙煎所では豆のままでのご購入を強く推奨しております
コーヒー豆は焙煎直後から、風味が変化していきます。一般的には焙煎後2日目あたりから10日ぐらいまでが一番美味しい時期ともいわれます。私もそれに同意しており、当焙煎所では焙煎当日に発送をしてお客様のもとへ焙煎後2日程度でお届けできるような体制で業務を行っております。
しかしその「美味しい時期」というのは豆の状態で適切に保管されての時期ということになります。
コーヒー豆は風味の変化とともに「劣化」が始まります。その過程を「熟成」などと気の利いた言葉で表現している方もいますが、あくまで「劣化」の過程で起こる変化だと思っています。
コーヒー豆の劣化はコーヒー豆表面に空気や湿気などにさらされることで進行していきます。コーヒー豆を粉にすることでコーヒーの表面積が5倍だとか10倍だとか中には数百倍とかに広がるといわれています。私は科学者ではありませんから、はっきりとした数値はわかりませんが、仮に粉にすることで10倍表面積が広がるとするならば10倍劣化のスピードが速まるわけです。
当焙煎所では賞味期限を「20日」とさせていただいております。これが粉での発送ですと賞味期限が「2日」となってしまいお客様の手元に届くころには、「賞味期限切れ」の商品となってしまうのです。
実際そんな単純な話ではないと思いますし、科学的に検証しているわけではありませんし(私は科学者でありません)当焙煎所では賞味期限を20日に設定していますが、半年とか1年とか賞味期限を設定しているところはたくさんあります。
でも事実私は、焙煎後半年たったコーヒーを飲みたいとは思いませんし、1か月たったコーヒーも風味が落ちたとわかります。
しかし、お客様も都合もあります。職場でコーヒーミルなんて挽けない、会社の商談時いちいち豆なんて挽いていられない、もっと簡単にレギュラーコーヒーを楽しみたい。
そういった方々もいらっしゃいます。
「ええぃ!そんなお客にはコーヒー豆は売らんっ!!」
ただの頑固おやじです....
当焙煎所では、そういったお客様の方々へ粉にしての発送も致しておりますのでご安心ください。
粉での発送時に美味しいコーヒーを飲んで頂いて「豆から挽いたらもっと美味しくなるかも」と思っていただけるようなコーヒー作りをしていきます。
「レギュラーコーヒーを飲むならコーヒーミルにお金をかけろ」
よく聞く言葉です。私はお金をかけろとは思いませんがコーヒーミルはあったほうが間違いなく美味しいコーヒーを飲むことの期間が長くなるので絶対にお得だと思います。
個人的な意見ですが、レギュラーコーヒーを抽出する際必要なその他の道具(ドリッパー、サーバー、ケトル、スケール)などは何でもいいと思っています。
ですので、お客様の生活にレギュラーコーヒーを飲む習慣があるのならぜひコーヒーミルをお持ちいただいて豆でのご購入を強く推奨いたします